MONSTAR

おとぎ話を捨てて ぜんぶ 今ここで つくってしまおう

どきどきさしてダイヤモンド


21歳の丈くんが紡いだ22の言葉たち。



0.2017年の目標

「オレの野望は、松竹座のクツ箱の場所を移動したい。左側が龍太くんたち、メインの4人が置いてて、オレらは右側。今年こそ左に移動したい」
「オレは松竹座でグッズ出したい。8人で1枚のクリアファイルとか」
「メインステージからステージ下を移動するとき、デビュー組の人はトロッコみたいなのに乗って移動やねん。オレはそれに乗ってみたい!」
「ジュニアでしか体験できへんことやけど、それを卒業することが、デビュー組に近づいてるってことやから。な?」
(WU 2017年2月号)

正確には21歳になる前の言葉だけど、0番として書きます。あけおめでステージ下のトロッコには乗れたかな。デビュー組に近づけた、って思える1年になったかな。



1.21歳最初の日誌

「2017年に達成したいことをまとめました。
(1) レギュラー番組
(2) グッズ発売(団扇+クリアファイル)
(3) 東京Jr.との共演
この3つを達成させます。」
(170301かんじゅ日誌)

どれくらい本気で思っているのか、あんまり実感を持てなかった目標たち。でもきっと、丈くんはこのときからこの言葉たちに本気だった。と振り返った今なら思う。団扇の夢と、東京Jr.との共演は叶ったね。



2.西のじょー、東のみゅーと

美勇人「そう、言い方が変かもしれないけど、丈のことは「西の自分」みたいに思ってた。「遠い場所にいるシンメ」って言ってほうがわかるかな?直接会って顔見る機会がなくても、心の距離が離れない人。」
丈「俺もそう思ってた!美勇人に「頑張ろうね」って言われると、ほかの人に言われた時と響き方がちゃうねん」
(DANCE SQUARE vol.18)

丈みゅ。どこかで共演しないかなあと思い続けてもうすぐ1年。丈くんがリューンで東京にいる間か、祭りで大阪にみゅさんが来たときにご飯にでも行けたらいいね。って書いていたらどうやら大橋くんと3人でご飯に行ったみたいですね。みゅうとくん、リューンも見に来てくれたらいいなあ。



3.赤い人、であることの実感

リチャ「丈は普段ふざけてるのに、ココっていうときはきっちりキメてくる。しかもちゃんとカッコついてるし。」
丈「いや、だってそれもオレの役目やもん笑」
(POTATO 2017年5月号)

赤い人ってこういうことなんだと思った。最初から赤い人というよりも、赤い人になった人に見えたし、赤い人を生きているように見えた。物語の主人公のような、ヒーローのような人。何よりも、それが自分の役目だと自覚しているところがすごく好きだった。
もってる、ではなくて自分でキメにもっていく。one chanceでバチっと効果音の聞こえるようなウインクとか、きっとこういう意識からなんだろうな



4.見学席にいたJr.祭り大阪公演

「まずはこの8人でなんかやらせなヤバいなって存在にならんとな」
(TVnavi smile vol.25)

祭りを見学する姿を見て、悔しいと私が勝手に思ったあとの言葉。別の雑誌の座談会では、関西Jr.で自分たちだけが出てなくて、会場でfunky8って書かれた団扇を見つけて、「出たかった」「自分らが出てたらどんな感じやったかなって考えた」と話していた。丈くん自身も同じ感覚なんだ、悔しいって上向く感覚があるんだって思った。



5.銀二貫千秋楽での挨拶

「0からのスタートで右も左も分からない中、1から教えてもらって、梅吉に近づくことができました。」

言葉選びが本当に好き。この言葉を聞いて、降りるかもって思ったくらいには好きだと思った。



6.アイドルである感覚

(スポーツ観戦が趣味の女の子からデートプランをお願いします、という手紙への回答)
「双眼鏡を持ってきてもらって、“いつもこうやって俺のこと見てるん?”って話しながら観戦しよ」
(Myojo 2017年9月号)

こういうときでも、丈くんってアイドルとして答えるんだな、アイドルとして伊達に10年以上生きていないんだなと思った。双眼鏡を見て、自分が見られるものだと思うところ。双眼鏡は自分が使って見る道具ではなくて、自分を見るために誰かが使う道具。その感覚がとても好き。



7.野球への気持ちとファンの気持ち

高校野球を通してファンの皆さんの気持ちが分かりました!大好きな人に会いに行く為に、遠い所から来てくれる方。予定を空けて会いに来てくれる方。たくさんいると思います。
僕も大好きな高校野球を朝から観に行きましたが、全然疲れませんでした!なぜなら、大好きだからです♡
(かんじゅ日誌 170824)

とにもかくにも、ファンが自分を見るときの気持ちが丈くんの中に落とし込まれたらしい。
そして本当に野球が好きなんだなと思った。知ってはいたけど改めて。ここ最近稽古のレポでは毎回ユニフォームで写っていて、野球が好きだというアピールがどこかに繋がれば、なんて思っているのかも、と思ったりしている今日この頃。



8.根本はアイドル

司会『アイドルとお笑い、どっちが大事ですか?』
丈「アイドルですね」
(お笑いスター誕生 舞台挨拶 梅田170827)

半分くらいは、ネタで答えたのかもしれない。いつもお笑いキャラや芸人だと話す丈くんが、この質問に「アイドル」と答えたら、きっといい盛り上がりになるから。それでも、迷うことなく「アイドル」と答えた丈くんのことを好きだと思った。アイドルって立場に対して、きちんと矜持があった、ように少なくとも私には見えた。



9.お笑いスター誕生 稲毛潤くんを生きる

「お前、売れるためだけにお笑いやってんのか?」

胸に刺さった。この映画は全編通してきっと、「お笑い」を「アイドル」「ジャニーズ」に言い換えても通じるお話で、勝手に稲毛くんと丈くんを重ねてしまっていた。丈くん自身も、「この設定が僕たちの世界とリンクるす場面もたくさんあった」と言っていた。「上に行きたいと思ってもなかなか行けないのが社会の厳しさ」とも言っていた。そんな丈くんはこのセリフ、いや、このセリフもあのセリフもどんな気持ちで話してたんだろう。稲毛くんには近づけたのかな。



10.未来の自分へのメッセージ

「5年後の藤原丈一郎
レギュラー番組もってますか?
グッズで団扇だしてますか?
ドラマに出演して、「サウンドトラックを抽選で100名様にプレゼント!」っていう夢叶えましたか?笑笑
叶えてなかったら、今より頑張って下さい笑」
「5年後の自分にメッセージしたけど、来年には達成したいです^_^」
(170930かんじゅ日誌)

夢を臆せず言葉にするところ、本当にすごいと思う。言葉にしたら、期待を持たせる仕事をしているから。言葉に重みのある世界を生きる人だから。たくさんの現実を見てきた人だから。
そして「5年」「来年」と具体的な話をするところ。丈くんのこと、信じてもいいのかなって思わせてくれた言葉。



11.“出”演じゃなくて“主”演

「このお話を聞いた時、21歳にもなって出演と主演という字の意味が分からなくなりました(笑)いきなりのことで、何が起こったのか分からなかったです。」
(マイナビニュース 171105)

「普段よく“出演”っていうのをよく見るんで、僕ら。“出”と“主”がもう分からなくなって。きっとマネージャーの間違いやと思って」
(バリカタ!!!180114)

「主演」って本当にすごい。そして、それを表現する言葉選びがこれまたすごく素敵で、全部が都合のいい夢なんじゃないかと思うくらいだった。なんだったら今でも夢みたいに思ってる。
だけど初日を迎えた。夢だけど、夢じゃなくて、本当にすごいと思った。



12.這い上がってきたこの位置

「みんなのおかげで、ここまで這い上がってこれたと思ってます!!!ここで満足せず、しっかりと上を目指して自分の夢に近づきたいです」
(かんじゅ日誌181106)

「這い上がる」という言葉を使うのはきっと、ずっと上を見ていたという証拠で。そして同時に、悔しいけれど、決して上と呼べる場所にはいなかったとという気持ちの表れで。それでもずっと、もう13年間もアイドルで、ジャニーズであり続けて、きらきらした姿を見せてくれてありがとう。そしてまだまだ上を見ている姿は本当にかっこいい。



13.あの冬のソロパート

「待望のnewcomerさ せいぜい楽しみなよ」

bring it on、丈くんのソロパート。別に初めてのソロパートじゃない。本当は大西さんのパートで、年明けの城ホではまた大西さんが歌っていて、切なくなったりもした。だけどあの松竹座で、0番に立って、「待望のnewcomer」ってキメる丈くんはめちゃくちゃにかっこよかった。早くいろんな壁を壊して、越えて、待望で最高で最強のnewcomerになってしまえと思った。



14.いつだってお客さんがいる

「それは(拍手するのは)僕らからですよ」
(171202クリパ昼公演MC)

グッズを買う人が多くて開演が押したときの言葉。それだけみんながグッズを買ってくれて、ペンライトも使ってくれて嬉しいってことでみんなが「ありがとうございます」って言うもんだから、それを聞いて客席が拍手したら「それ(拍手するの)は僕らからですよ」って丈くんは言った。
丈くんには、常にお客さんが見えているんだなあと思った。1人でそこに立っているだけじゃない。いつでも客席をしっかり見てくれて、「後ろのほうも見える?」って気にかけてくれたり、客席に問いかけてくれたり、ちゃんと踊ってないおたくを見つけて怒ってみたり。お客さんが、ファンがいて成り立つ世界にいる自覚があるように見えた。



15.2018年の目標

「2018年は17年よりも上の目標を掲げます!
・レギュラー(テレビ、ラジオなど)
・野球関連のお仕事
・グッズを出す!
・コンサートでソロ曲!
・舞台2本!」
(171204かんじゅ日誌)

この2日前に私はクリパへ行って、丈くんにソロ曲がなかったことを勝手に悔しく思っていて。そんなとき、ただの偶然だとは分かっているけど、そんな気持ちを見透かしたように語られた丈くんの目標。この人の夢を一緒に見たいと思った。丈くんが夢だと、目標だと言うのなら、それが叶うところを見たいと思ったし、叶えるためになんでもしたいと思った。やっぱり、きちんと目標を言葉にする姿はかっこいい。



16.僕らは大抵2列目

「関西ジャニーズJr.の制作発表があっても、僕らは大抵2列目で”ガヤ”専門です。それが主演だと立場も変わります。正直『どうしよう」って焦りました。」
(読売ファミリー180110)

これだけずーっと夢や目標を語ってきて、前を、上を向く姿勢をたくさん見せてくれた丈くんだけど、急にふっと現実を見せた。2列目にいたことが悔しかったとも切なかったとも、それに対する気持ちは1つも書いていなかったけど、ただ現実として、自分の立ち位置に対してそういう認識を持っていた。そんな丈くんが、1列目に、真ん中に、主役として立つんだと思うと、胸がいっぱいになった。



17.関西を背負う気概

「初めて関西Jr.を見る方の印象が僕たちで決まってしまうという重圧もある。今回僕たちは関西Jr.の看板背負ってるからね。でも僕はこの看板に頼ってばかりいたら成長しないと思うから、いずれはこのありがたい看板を取れるような気持ちで頑張ることも必要だと思ってる」
(STAGEnavi vol.19)

初めての主演。初めてのミュージカル。自分のことだけで精一杯のはずなのに、いろんなものを背負っているという自覚と責任感が丈くんにはあった。いやもうシンプルにすごいわ。いいのに、そんな周りのことなんて気にしなくても誰も何にも言わないのに、そこまで考える人なんだと、考えられてしまう人なんだと思った。だからこそ、そうやって頑張った丈くんが、関西Jr.の看板がなくてもいろんな場所に立てる未来がきっと来てほしい。



18.「自称」

自称芸人兼ジャニーズ

丈くんの日誌の始まりはいつも「芸人兼ジャニーズの藤原丈一郎です」だった。だけどこの前の自己紹介には「自称」が付いた。関東のテレビに出演した時も、「自称」を付けて自己紹介をしていた。
ここ最近のインタビューで何度も「お笑い好きと言うわりには」「結局まだ”自称お笑いキャラ”」と言っていて、だから「レギュラー番組がほしい」「実績がほしい」と話すのを見ていたけど、その意識がこんなところにまで現れるなんてびっくりした。たったそれだけの言葉に対しても気を遣ってしまうほど本気で、自分の現状が悔しくて歯がゆくてどうにかしたいという意識の表れだと思ったから。ヒリヒリした。



19.2018年最初の日誌、この1年のスタート

「良いスタートなので、このまま突っ走ります!!!!!
みんなついてきてね」
(かんじゅ日誌180128)

10代最後の夏の雑誌で、「恐れ多くて『俺について来い』とは言えへんから、ボクはボクなりに生きるので、皆さんも皆さんなりに生きてください!」と言っていた丈くんが、主演舞台を控えたタイミングで、「ついてきてね」と言った。「恐れ多い」と思っていた気持ちに、夢を見る気持ちや自信がまさったのかなあと思うと、頼もしくて、嬉しくて仕方がなかった。「自称」をつけるようになったって、そう言えるだけの強さはあるんだね。



20.主演舞台初日を終えて

「素晴らしい、素晴らしいみなさんのおかげで、助けられました」
(リューン 180203千葉公演 挨拶)

舞台が終わって、パッとリューン・フローから丈くんに戻って、あのいい表情で客席を見て、丈くんはそう挨拶した。丈くんたちの後ろに並んだキャストの方のほうを身体ごと向いて、腕を差し出して「みなさん」って示しながら。初めてのことだらけで、喜びよりも不安が大きいと言っていた主演という大役を、周りの人の支えとともにやり切ったと言った丈くん。素敵だった。ぜんぜん、自分を卑下するような、謙遜しすぎるような空気ではなくて、ただ、みんなで一緒に作り上げて、主演として立っている自信が伝わってくるような言葉だった。



21.3列目の逆襲

「今、1列目ですからね!“3列目の逆襲”という感じで、後頭部がないのが嬉しいです」
(リューン 180207東京公演囲み取材)

這い上がってきて、1列目、前には誰もいない、その真ん中に立って話した丈くんの言葉。かっこいいなーーーーーー!!!もうそれ以上何も言えない。208万回目の担降りをしました。21歳最後の最後でかっこいいをまた更新された。もう最高だ。かっこいい。








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藤原丈一郎くん、22歳の誕生日おめでとう。

21歳の丈くんを好きでいられて、この1年間本当に楽しかった。幸せだった。ただただ、丈くんのこと好きだなーーーって思いました。
面白いくらい、出来すぎじゃないかと不安になるくらい、次々に仕事が決まって、いろんな言葉を聞く機会もいろんな姿を見る機会もあった。楽しかったよ本当に。このタイミングを、21歳の丈くんを、全部見れてよかったと本当に思う。

ツアーのバックにつきながらの春松竹があり、銀二貫で初めての時代劇に出演もして、夏には主演の相方役で映画にも出た。そしてクリパの案内には名前が載って、公演中ずっとマイクを持って1列目に立った。大阪城ホールでの単独公演もあった。主演のミュージカルだって決まった。
丈くん自身は、「一歩一歩前に進んでる実感があるよ」と話したこの1年。
「躍進」という言葉がぴったりの1年だったと思う。すごかった。目まぐるしく、丈くんは大きくなって前に進んでいった。

そんな中で、こうしたい!こうなりたい!って夢を言葉にする姿を、頼もしいと思った。
「応援よろしくお願いします」ではなくて、恐れ多くて今まで言えなかった「ついてきてね」って言葉を使うようになるくらい、上を見るようになったし上に行こう、行きたい、行けるって気持ちが強くなったのかなあと思うと、ほんとうに、ついていかせてほしいと思った。


だけど、いや、そうやって上を見てしまうからこそかもしれないけど、自分の現状をものすごくシビアに評価するようになったようにも見えた。

21歳になって最初からずーーっと「レギュラー番組がほしい」と言っていて、正直、どうして丈くんはそこにこだわるのかなってずっと分からなかった。
そして「芸人兼ジャニーズ」の自己紹介。「ジャニーズの中でのお笑いキャラ」ってことを端的に伝えられる良いキャッチフレーズ、くらいに私は思っていたけど、丈くんにとってはそうではないようで。それにすら「自称」とつけるようになった。


なぜかと言えば、それは全部「自分に実績がない」からだった。
いろんな仕事が決まって、1度は番組のMCが回ってくるくらいテレビにも出るようになって、主演舞台だって決まって、それでも、自分が売りにしてきた、キャラとして推してきた、何より自分が好きな「お笑い」に関しては後ろ盾になるものがなかった。
「お笑い好きと言うわりには」とか「結局まだ“自称お笑いキャラ”やねん(笑)」とか、聞いていてものすごく苦しかった。ヒリヒリした。そんなことないよ、丈くんは今でも十分お笑いキャラとして立ってるよ、「自称」なんて「キャラなだけ」なんて言わなくていいんだよ、なんっっにも気にしなくて大丈夫、だって丈くんは今でもかっこよくて面白くて最高にアイドルで素敵だよって思っても、そんな無責任なこと言えなくて。でもやっぱり言わせて丈くんは世界で一番かっこいい。とかなんとか、主演舞台前に何をぐるぐる考えているんだろうって感じだった。




だけどもう、全部ぜんぶ、丈くんを目の前にしたら吹き飛んだ。
2月3日、千葉でのプレビュー公演を終えて、丈くんはすごくかっこいい表情をしていた。自信とか、達成感とか、いろんなものが詰まったような男らしい顔だった。
ほんっとーーーにかっこよかった。何回言っても足りないくらいかっこよかった。頼もしさしかなかった。


丈くんのことが大好きだと思った。
好きでいられて幸せだと思った。
他になんと言ったらいいのか分からないんだけど、とにかく強烈にそう思った。
好きに圧倒された。私の好きな人、こんっなにすごいんですよかっこいいんですよって思った。
好きでいることが幸せってなんなんだろう。だけどやっぱりそうとしか言えなくて、その気持ちをどうすることもできなくて、客席で思いっきり手を叩くしかなかった。



大抵2列目で、いつも誰かの後頭部を見ていて、これは3列目の逆襲だと言った、今の丈くんが立っている場所。最高の景色だった。
「ついてきてね」と言った丈くんが、これから見せてくれる未来がとっても楽しみだ。

そしてどうかその未来で、丈くんが笑っていますように。幸せだと思っていますように。
1秒でもそんな瞬間がたくさんありますように。



藤原丈一郎くん、22歳のお誕生日おめでとう。
丈くんにとって、22歳の1年が素敵なものになりますように。