MONSTAR

おとぎ話を捨てて ぜんぶ 今ここで つくってしまおう

僕の常識が 覆る音聞きたい


1年前の今日、松竹座で最後の挨拶をしたのは丈くんだった。残念ながら私はこの公演には入っていなかったけれど、「事務所に入って15年、まさか自分が最後の挨拶をするとは思わなかった」と話していたというレポを読んだ。丈くんが最後に1人で松竹座の舞台に立ったこと、挨拶をしたこと、すごいと思った。私もそんな丈くんをいつか早く見たいと思った。

あのとき「いつか」と思ってしまったことは今でも反省していて。あの日は西畑さんが不在の公演で、だから丈くんに挨拶が回ってきたんだと思ってしまった自分がいた。そうしたイレギュラーではなくても、丈くんが挨拶する世界に早くならないかな、そんな姿を早く見たいな、と思ってしまった。

でも、そんな「いつか」はすぐにやってくる。そしてこの1年ずっと続く。
そんな1年、私が見てきた丈くんの挨拶のまとめ。

手元のメモと当時のレポを頼りに書いています。つまりは全てニュアンスです。私のまとめと言いつつツイッターの多大なる力も借りています。ざっくりしたものとして読んでください。





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2018/12/8夜 クリパ
本日は、関西ジャニーズJr. X’mas Party2018にお越しいただき、ありがとうございました。
入所したときは、1人で最後を締めくくるとは思ってなかったんですけど、こうして最後を締めることができて嬉しいです。僕が入ったのが8歳で、今でいう伊藤篤志と同じくらいで。自分も入りたてを思い出すような気持ちです。まあいずれは篤志も、「こっちからこっちの人元気ですかー!?」「こっちの人元気ですかー?」ってするかもしれません。僕も最初は初々しかったんです、可愛かったんですよ。横山くんとか大倉くんとこうやってたのに、今ではこうですよ。どうなるか分かんないですね。
でも、こうしてたくさんの経験をさせていただいて嬉しいです。関西ジャニーズJr.、来年の2019年は年始早々に大阪城ホールでコンサートもさせていただきます。2年連続でできるなんて滅多にないですよね。いろいろな経験をさせていただいて、そして、映画少年たちも決まりました。いろいろな経験をさせていただいて、1歩1歩ずつですけども、僕たち、夢に向かって頑張っていきますので、関西ジャニーズJr.、応援のほうよろしくお願いいたします。


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すぐにやってきた「いつか」は12/8の夜公演だった。
最後の挨拶をする人って、曲の途中で捌けるんですよね。知ってたけど、初めて知った。

西畑さんも向井さんもみんないた公演。全員揃った公演で挨拶をしていたのは、この日の昼公演までは西畑さんと向井さんと龍太くんだけだった。だからこの日、丈くんが挨拶するかもしれない、とは思っていなかった。「いつか」になるとは思っていなかった。
だけど、挨拶前の曲、「言ったじゃないか」の途中で丈くんは捌けていった。あ、挨拶をするんだ、と気付いてドキドキが止まらなかった。そして曲が終わってみんながいなくなったステージに、丈くんは1人で登場した。挨拶をした。こうして挨拶ができて嬉しいです、いろんな経験をさせていただいて嬉しいです、と話す丈くんを見て、私もすごく嬉しかったことを今でもよく覚えている。




2018/12/25夜 クリパ千穐楽
本日は、関西ジャニーズJr. X’mas Party2018にお越しいただき、誠にありがとうございました。
11月30日から始まり、こうして千穐楽を迎えられて本当にホッとしてます。10月の梅田芸術劇場に引き続き、演出は関ジャニ∞の大倉くんと横山くんがやってくださり、貴重な経験をさせていただきました。その中でも僕が思ったのは、改めて、関西Jr.っていいなあって。バラエティーコーナーでも、「こういうのやって」って言われたら、そこから「こういうの、どう思いますか?」って色々考えてきてくれて、本当に、関西Jr.全員で1つの作品を作り上げている。そこに自分が携われていることが嬉しいですし、関西Jr.って最高やなって思いました。でも忘れてはいけないのは、みなさんがいるからこそ、僕たちはステージに立っています。この場をお借りして、ありがとうございます。
関西ジャニーズJr.は今、勢いに乗って、来年は大阪城ホールで2年連続のコンサート、少年たちという映画もさせていただきます。関西ジャニーズJr.、この勢いに乗っていきたいです。
僕たちのライバルは東ですから。東のジャニーズJr.。SixTONESSnowMan、トラビス、その他諸々、いっぱいいます。東京に負けないように僕ら頑張っていきますので、どうか、力を貸してください。お願いします。


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この冬の最後の公演でも、挨拶をしたのは丈くんだった。千穐楽千穐楽ですよ。この公演の挨拶、私は西畑さんがするんだと思っていた。西畑さんはしばらく挨拶のローテーションから外れていて、室向井藤原大橋、この4人で挨拶を回していたけど、最後の最後を締めるのは西畑さんかなと勝手に思っていた。
だけどあの日も、丈くんは言ったじゃないかの途中で捌けていった。また私は反省した。
ライバルは東だと、負けないように頑張っていくと話していた丈くんはかっこよかった。2年連続で大阪城ホールでのコンサートなんて、と話していたけれど、1年後、次の年には同じ場所でなにわ男子単独のコンサートができるようになる、そんなすごい世界も待っているよ。




2019/3/30夜 春松竹
本日は、関西ジャニーズJr. SPRING SPECIAL SHOWにお越しいただき、誠にありがとうございました。
今回、新体制で挑んだ関西ジャニーズJr.。関ジャニ∞の大倉くんから、自分たちで大きな役割をやってみたらというアドバイスをいただき、このコント部分は、僕と草間リチャード敬太と小島健を中心にやらせていただきました。後半のショータイムは、西畑大吾を中心に作り上げました。そして、グッズのほうは大西流星がプロデュースしました。グッズ、買ったよーって方?買ってないよーって方?はーい、ありがとうございます。
ショータイムでは、game of loveという新曲を披露させていただいたんですけど、ジャニーズWESTの神山くんが作詞作曲、振付、構成までやってくれて、本当に関西の縦の繋がりを感じました。僕たちも、関ジャニ∞さん、ジャニーズWESTさんに続けるように、頑張っていきたいと思いますので、どうか、応援のほうよろしくお願いいたします。


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新体制となった春。関ジャニ∞大倉くんの演出、ジャニーズWEST神山くんからの楽曲提供を受ける中で、公演の半分近くを占めるコント部分をリチャと小島と考えた丈くん。そんな公演の最後に「縦の繋がりを感じた」と話していた言葉には、ちょうどそのころ、「関ジャニ∞さん、ジャニーズWESTさん、関西Jr.っていう関西の縦の“3”を次の“4”にしたい。その“4”を出すのは僕らでいたい」と話していた丈くんの気持ちが表れているようだった。その強い意識に、少しだけひりひりしたりもした春だった。




2019/8/30昼 少年たち千穐楽
本日は、「少年たち 青春の光に…」にお越しいただき、誠にありがとうございました。
少年たちという伝統ある作品を、ここ、大阪松竹座でなにわ男子、Lilかんさい、そして関西ジャニーズJr.ででき、とても感謝しています。ジャニーさんが愛した作品をしっかりと受け継ぎ、これからも皆さまにお届けしていきます。本日はありがとうございました。


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なにわ男子が初めて座長を務めた夏。夏は7人それぞれが挨拶をした。丈くんは1人目。挨拶前の曲が激しく踊る「BANGER NIGHT」だったから、切れた息を整えながら、だけどしっかりと会場を見渡して言葉を伝えてくれる丈くんがいた。ほかのメンバーの挨拶を聞きながら、拍手をしたり、お辞儀をしたり、気持ちを乗せてくれる丈くんも好きだった。




2019/11/14 なにわ男子全国ツアー初日 横浜公演
さあ、青色に変える番ですよ。まずは一言言わせてくだしゃい…
「青に変えてもらったのに」「良いシーンやでここ」
…まあこれも全部計算ですけどね。でもほんまに、一言言わせてください。なにふぁむ、最高です。本当にありがとうございます。無事に全国ツアーの初日を迎えることができて、ホッとしています。なにふぁむのみんなが、寒い中ずーっと、団扇とか見て楽しそうに待ってる姿を見て、早く、このパシフィコに入れてあげたいなあって。まあそれはね、時間がありますから難しいんですけど。
でも本当に、今年1周年を迎えることができて、初めての仕事をたくさんさせていただいてきました。「初」という漢字がふさわしいと思います。この漢字を来年には「続ける」に、「繫げる」に、ちょっと漢字が違いましたけども、「繫げる」にしていきたいです。そして、2025年には大阪万博もあります。そのときに日本全国のみなさんで、一緒に盛り上がれたらいいなと思います。本日は本当に、ありがとうございました。


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待ちに待った、なにわ男子単独コンサート、全国ツアーの初日。
1人1人挨拶をしていく中で、丈くんは5番目。弟組と入れ替わりで、大橋くんと西畑さんとステージに出てきた丈くん。
青色のペンライトの海を目の前にしてとても嬉しそうだった。そんないい場面で噛んでしまったところも、それを西畑さんと大橋くんにつっこまれたところも、「まあ全部計算ですけど」と返してしまうところも、最初から愛しくて仕方なかった。公演を楽しみに待っているファンを見ているところも、寒そうだから早く中に入れてあげたいと思ったところもかわいい。でも「時間があるから」と真面目になってしまうところもかわいい。愛すべき最年長。
少し前の日刊で、来年の漢字は「繋」だと言っていたその想いはしっかり丈くんの中にあるんだなと思った。漢字は間違えてしまったけど。そこもかわいいね。そしてその想いは、広島公演でも知ることになる。
初めての単独コンサート、上のほうまでぐーっと見上げて、嬉しそうに、柔らかな顔をして話す丈くんはとても素敵だった。




2019/12/1 広島公演
本日は、「なにわ男子First Live Tour2019〜なにわと一緒に#アオハルしよ?〜」にお越しいただき、誠にありがとうございました。
ペンライト、青色にしていただいてありがとうございます。今回も流星がグッズを考えてくれて、ボタンをピっとするだけで水色になんですよね。前までは何回もカチカチカチカチってやらなあかんかったけど。
今回は広島に、なにわ男子で初めて来させていただいて。立ち見のなにふぁむの皆さんも、見えましたかー?…5,6人ありがとうございます。いや、恥ずかしいんでしょうね。

横浜から始まって、広島。初めての全国ツアーで、僕たちもたくさん不安がありました。去年の10月になにわ男子ができて、このできたのも大先輩、関ジャニ∞の大倉くんと横山くんが関西ジャニーズJr.に携わってくださったおかげです。この1年で関西ジャニーズJr.すごく盛り上がりました。もちろん大先輩には本当に感謝ですけど、何より、ついてきてくださったファンの皆さんのおかげです。
なにわ男子、Aぇ!group、Lilかんさい、そしてたくさんの関西ジャニーズJr.。みんなが個々で頑張って、頑張って、頑張って。そして点と点が繋がるか分からんかったけど、結びついて、今回京セラドームが決まりました。これは僕たちじゃなくて、本当にみなさんのおかげです。
京セラドームが決まったことが本当に嬉しくて。松竹座からやらさせていただいてきて、今ビッグウェーブが来てるんじゃないかなと思います。この波っていうのは、誰もが乗れるわけじゃなくて、まず気付けるかどうかっていうのもあります。でもこのビッグウェーブに乗って、僕たち、そしてなにふぁむ、関西ジャニーズJr.、みんなでこの大きな波に乗って、SixTONESSnowManに負けないように、いっちょかましてやりましょうよ!ねえ?2020年オリンピック、東京はきっと盛り上がります、けど、西日本もやってやりましょうよ。関西の年にしてやりましょうよ。
…ちょっと噛みそうになったな。噛んだな、今。でも僕たち、2019年たくさんの仕事をさせていただいて、2020年も、また新たな仕事をできるように頑張りますので、応援のほう、よろしくお願いします。


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横浜初日には全員で行っていた挨拶が、この日は丈くん1人だった。取材のあった横浜2日目は西畑さん1人の挨拶だったと聞いていたけど、広島以降はまた全員挨拶するんだと思っていたから、はぴらきの途中で1人捌けていった丈くんに、1年前と同じようにどきどきした。挨拶をする人は先に捌ける、そのことにまた新鮮にどきどきした。
会場が青に染まることに、みんなが染めてくれることに触れる丈くんが、立ち見のお客さんにも呼びかける丈くんが、「恥ずかしいんでしょうね」なんて笑う丈くんが好きだ。上まで後ろまでなにふぁむでいっぱいの会場を嬉しそうに見渡す丈くんが好きだ。

「繋げる」ことを意識していた丈くんは、点と点が結びついて、京セラドームが決まったと話した。あの発表を受けたとき、「繋がる」感覚を実感していたのかもしれない。この波を、この勢いをまだまだ次に繋げよう、繋げたい、という気概が強く見えた。頼もしかった。
そして1年前と同じように、東のグループの名前を挙げた。あのときとはすのすとを取り巻く環境は大きく変わったけれど、それでも変わらずに、「いっちょかましてやりましょうよ!」「西日本もやってやりましょうよ、関西の年にしてやりましょうよ!」と力強く、明るい顔で煽る丈くんに、かっこいい以外の言葉が見つからなかった。
…というのは少し嘘。そんなかっこいい言葉を甘噛みしてしまった丈くんは、自分で「噛んだな、今」と照れながら言った丈くんは、かわいくて仕方なかった。かっこいいだけで終わらなくてかわいかった。
丈くんはやっぱり天才だ。2020年の新たなお仕事も楽しみに待っているね。






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去年に引き続き、勝手にこの1年を振り返ろうの記事でした。振り返ってみたら、この1年で最初に見た丈くんも最後に見た丈くんも、挨拶をしていたことに気付いたので、今年は挨拶のことをまとめてみました。


いろんな言葉を聞けたこと、聞かせてもらえたこと、その言葉の前には青いペンライトの海が広がっていくこと、その中にいい表情をした丈くんが立っていたこと、全部ぜんぶ嬉しかった。

初めて挨拶を聞いたときから1年経って、最後に広島で聞いた挨拶はすごく力強くてびっくりした。
「負けないように頑張るので力を貸してください」と話していた去年の冬。きっと、ファンから力をもらっている、一緒にいるという感覚はずっとあるんだと思う。いつもいつも「ファンのみんながいるから」「皆さんのおかげで」と言ってくれるから。でもそこからもう1歩踏み出して、ぐっと引っ張っていってくれるような頼もしさが見えた。「いっちょかましてやりましょうよ!」と言い切る丈くんは本当にかっこよかった。

丈くんはこれからも、ノンストップでいろんな景色を見せてくれるんだと思った。
次は丈くんが1人でステージに立って、1人で歌い踊るときに広がる青い海も見てみたい。丈くんはその瞬間にも、これまでのことを「繫げる」んだと思う。きっと、絶対にそう。
いろんなものが繋がって、1つ1つを繋げてきた丈くんが、今度はどんな新しい世界に連れていってくれるのか、これからもずっとずっと楽しみ。



ー僕の常識が 覆る音聞きたい
欲張りな高鳴りは 僕も望むところさー