春が空から降ってきた

ミルクティーみたいな君へ

はぎみゅを育てる

はぎみゅ(5)を養子にしました。どういう風に育てますか?2人が就職するまでを妄想してください。

というお題をaskでいただきまして、こちらで回答させていただきました。


最初は私が育てるって設定で考えたんですけど、どーーーうしても上手くいかなかったので、私じゃなくて安井くんがはぎみゅを育てるって設定に変えました。勝手に設定をいじってごめんなさい。もうただ私が楽しかっただけの文章になりました。





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2016年1月。みゅうとくん(5)とけいごくん(5)が安井家にやってきました。理由はよく分かりません。ちなみに安井くんは24歳 社会人2年目です。出版社で働いています。ちなみにお隣は真田くん。安井くんが住んでるマンションの大家さんの息子です。

「「よろしくおねがいします!!」」
元気だけはいい2人。なんかよくわかんないけど、どうしようもないので育てることになりました。安井謙太郎、父になる。

安井家の教育方針は
「“やりたい”って言われたことは何でもさせてあげる(ために自分は死ぬ気で働く)」
です。以上です。



ひとまず4月になったら保育園に入れます
保育園で最初に2人にできたお友達は、京本たいがくん(5)です。みゅうとくんとたいがくんはやがて噛みあう仲になります。噛みあうとは…?ってはてなマーク飛ばしてたら、けいごくんが「まえからずっとかんでたよ」って教えてくれました。前まではけいごくんのことも噛んでたらしいんですけど、強く噛みすぎてけいごくんがちょうちょう怒ったそうで。みゅうとくんが大泣きするくらいけいごくんが怒っちゃったから、しばらくは噛むのをやめてたみたいですけど、たいがくんと出会ってしまったばっかりに再発したようです。「血が出るほど噛むのはだめだよ」って言ったんですけど、守れるわけもなく、何回か包帯のお世話になります。保育園の連絡帳で先生から「ちゃんとお家でも言ってくださいね」って安井くんは怒られます。可哀想に。でもこれでたいがくんとは親友になっていくんだから、人生何があるか分かりませんね。
ちなみにけいごくんの連絡帳には「いつも静かでいい子です」って大体書いてあります。良い子です。ときどき何かが爆発したように騒いじゃうみたいですけど、概ね良い子です。


安井くんの帰りが遅くなるときは、お隣の真田くんに2人を預かってもらいます。2人とも最初は「さなぴー」って呼んでたのが、いつのまにかすっかり仲良くなって「さなじい」って呼ぶようになってました。まるでお爺ちゃんと孫。


安井家に来て初めての2人の誕生日にはディズニーランドに行きました。その休みをもぎ取るために連日残業していたら、気付けば自分よりも真田くんに懐いている2人がいて、1人で反省会を開いた安井くんがいたとかいなかったとか。お仕事がんばってる安井くんの前では元気にしてたけど、「きょうもけんちゃんおそい?」「お仕事忙しいんだって。」「おしごとならしょーがないか」ってちょっぴり淋しくなりながら真田家で待ってるみゅうとくんとけいごくんが、いたとかいなかったとか。
……良い子や。泣けるわ。もうみゅうとくんとけいごくんは永遠に5歳のまんまで安井家にいればいいと思うんや私は。

ディズニーランドに行った日は、そりゃもう2人のテンションは朝から最高潮です。だって久しぶりに安井くんと一緒に過ごせるんですから。夢の国に行くよりも安井くんと1日一緒なことにはしゃいでるみゅうとくんとけいごくん。安井くんを真ん中にしてずーっと手を繋いでにこにこしてます。チップとデールのカチューシャした2人はめっっっっかわでした。最高でした。「みっきーだ!」「みにーだ!」「どなるども!」「でいじーも!」ってはしゃぐ2人は天使でした。この子たちはそのままこの夢の国に住めるな、と思いながら写真を撮りまくった安井くんでした。


そうこうしてクリスマスも過ぎ(真田くんにサンタの格好してもらってクリスマスパーティーをやりました)、新しい年を迎えた3人。これから毎年、誕生日もクリスマスもお正月も、全部楽しく迎えられたらいいなと思いながら、みゅうとくんとけいごくんが安井家にきて1年がたったのでした。



このまま続けると永遠に終わらないので、小学生以降はダイジェストでお送りします。



ぼっろぼろに泣いて全然ビデオに撮れなかった保育園の卒園式も終わり、4月から2人は小学生です。ぴかぴかのランドセルを背負って2人は登校していきます。小学校まで近所の子たちと集団登校です。班長は拡輝くん(小6)。実質的班長は副班長の如恵留くん(小5)が頑張っています。2人に手繋いでもらって学校まで行きます。班には顕嵐くん(小3)と海斗くん(小3)もいます。最初のころは、心配した安井くんがこっそり学校まで着いていってたことは内緒です。


中学校は近くの公立の学校にそのまま進学しました。美勇人くんはサッカー部に入り、慧悟くんは帰宅部で図書委員になりました。2人ともそれはそれはモテました。入学当初から「イケメン双子がいる」って話題で持ちきりでしたから。毎年バレンタインの時期は戦争です。朝から放課後までチョコレートをもらい続けます。大量のチョコを持って帰っては、家で数えてどっちが多いか勝負していました。それを見て安井くんは「すげー」って言いながら、会社でもらってきた義理チョコを食べるのが恒例でした。


高校は別々です。学力とか、やりたいこととか、学力とか学力の問題でそうなりました。今までずっと一緒だったのに初めて違う道を進んだ2人。でもなんだかんだ一緒に帰ったり、休みの日には一緒に買い物に行ったりしてたみたいです。相変わらず仲良し。お互いの高校の学園祭にも毎年安井くんと行きました。「美勇人の/慧悟のかたわれだ!」って相手の学校ではちょっとした有名人になっていたので、行くたびに騒がれていました。


大学は一緒のところに進学。ちょっと離れた大学だったので、2人暮らしを始めました。淋しくて仕方がなかった安井くん。子離れできない安井くん。かわいい。

ちなみに進路に関して、安井くんは何にも口出ししませんでした。「やりたいことやりな~行きたいところに行きな~」しか言いませんでした。もちろん、相談されたら引くほど真剣に答えてくれましたけど。慧悟くんが大学選びに迷っているのを見ようものなら、大量のパンフレットを取り寄せていました。美勇人くんが大学受験しようと決めた日には、参考書をどっさり買い込んできました。

慧悟くんが選んだのは農学部。海洋生物の研究がしたかったんですって。
美勇人くんは専門学校への進学か、就職を考えていましたが、次の進路こそは慧悟くんと一緒が良いと思っていたので死ぬ気で勉強しました。ただでさえ痩せていた身体がさらに細くなりました。学部は芸術工学部。建築とかデザインとか音響とかの勉強ができる学部です。かっこよさそう!って名前だけで選んじゃいました。

学部は違うものの同じキャンパスなので、学食で一緒にご飯食べたり、試験前には図書館で勉強したりする姿が目撃される2人でした。試験前は2人してひーひー言っていましたが、安井くんから差し入れをもらいつつ、なんとか留年することもなく進級できたそうです。


2年生になったら、バイトも始めました。慧悟くんはコーヒーの美味しい小さな喫茶店で。ここでコーヒーの世界に惹かれていきます。何度目かのお給料日にはコーヒーミルとか、マスターに教えてもらったコーヒー豆とか買いはじめました。だから慧悟くんと美勇人くんの家からはいつもいい匂いがします。試験前の眠気覚ましには慧悟くんの淹れたコーヒーを2人して飲みます。安井くんにもこの美味しさを知ってもらおうと思ったのですが安井くん、苦くてコーヒー飲めないんですよね。慧悟くんがっかり。そのかわり、ミルクとお砂糖であまーくしたカフェオレを振る舞います。

美勇人くんは学校の課題が忙しすぎたので、短期バイトを月一くらいでやってました。イベントのスタッフとか、試験の採点とかいろんな仕事をやってたみたいです。

最初のバイト代で慧悟くんと美勇人くんは、ネクタイを安井くんに贈りました。ちょっといいお店にご飯も食べに行きました。「「いつもありがとう」」って言われた時にはお店の中にも関わらず、思わず涙ぐんでしまった安井くん。お店を出る時、いつものようにお金を払おうと思って財布を出したら、「もうはらったよ!」「今日は俺らがごちそうするの」なんて言われたもんだから、また涙が。こんなに大きくなったんだなってしみじみと思う安井くんでした。


そして就職活動も終わり、大学も卒業しました。卒論の締切前は本当に死にそうになっていましたが、ふらふらになりながらも教授に提出できました。口頭試問も乗り切りました。2人ともお疲れ様。
3月には卒業祝いと称して、3人で旅行に行きました。最初に3人でディズニーランドに遊びに行った時からもう十数年。あんなに小さかった2人が今では車も運転できるし、お酒も飲めるようになりました。「あんなこともあったね」って旅館でゆっくりお酒を飲みながら、安井家に来たころからの思い出を振り返るんですよ。いやもう泣くしかない。



……最後の思い出、旅立ちの時、みたいに切ない空気になりましたがこの3人、春からはまた3人暮らしに戻ります。また仲良く一緒に暮らしていくのです。幸せな家族のお話はまだまだ続くのでした。  (完)




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以上がはぎみゅの就職までです。楽しかったです!!!素敵なお題をありがとうございました!